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うしろ櫓(うしろやぐら)― 台に手をついて、立って後ろから

⏱ 読む時間の目安:約5分

四十八手「うしろ櫓」の姿勢の図。前かがみになって台に両手をついた人の後ろに、もう一人が立っている
青=主に動く側、ピンク=受け入れる側(図は姿勢の目安です)

読み:うしろやぐら|形:立位(後ろから)|負担が大きいのは:ふたりの脚、受け入れる側の腰と腕

うしろ櫓は、受け入れる側が前かがみになって台や壁に手をつき、相手が後ろに立って重なる形です。今でいう「立ちバック」にあたります。ベッドがなくてもできる反面、身長差の影響を強く受け、立ったまま体を支えるので脚と腰が疲れやすい形です。台と床の選び方、高さの合わせ方、けがを防ぐ動き方をまとめます。

名前の由来

「櫓(やぐら)」は、見張りなどのための高い建物や、組み上げた台を指す言葉です。なぜこの形にこの名前がついたのかは、はっきりした資料が見つからず、諸説あります。四十八手には、立って向かい合い相手を抱え上げる「櫓立ち」という別の手もあります。

どんな形か

やり方(手順)

  1. 手をつく場所を選ぶ。動かない・倒れない・すべらないものにする。キャスター付きのいす、ぐらつく棚、ガラスの天板は避ける
  2. 足元を確かめる。浴室やフローリングに靴下など、すべる場所は避ける。裸足で、乾いた床かマットの上がよい
  3. 受け入れる側が、台に手をつき、足を肩幅くらいに開く。ひじは軽く曲げておくと、体重を受け止めやすい
  4. 腰の高さを合わせる。後ろの人のほうが高い時は後ろの人がひざを曲げる、低い時は後ろの人が安定した低い踏み台に乗る。受け入れる側がつま先立ちで合わせ続けると、すぐ疲れる
  5. うるおいを確かめ、手で支えて入り口に合わせる。最初は浅く、ゆっくり
  6. 後ろの人は、受け入れる側の腰に手を添えて支える。強く引き寄せない
  7. どちらかの脚が疲れたら、ベッドに移って、よつんばいの形(鵯越え)などに変える

からだの負担と、身長差・やわらかさ

けがを防ぐ

後ろからの形は、陰茎折症(勃起した陰茎が強く曲がり、中の膜が裂けるけが)の報告が多い形です。ブラジルの病院で90例を調べた研究では、後ろからの形が41%でいちばん多く、重いけがも多い傾向でした(Barros ら, 2017)。12本の研究をまとめた2024年の分析でも、後ろからの形は危険が高い形として出ていました(Syarif ら, 2024)。これらの研究の「後ろから(英語で doggy style)」は、立った形とよつんばいの形を分けて数えていません。それでも、立った形は腰の高さが合いにくく、抜けやすいので、同じように注意が要ると考えられます。

「ポキッ」という音、急に萎える、強い痛みや腫れがあった時は、すぐにやめて泌尿器科か救急へ。尿に血が混じる時は尿道のけがの可能性があります。転んで頭を打った時、強い痛みが続く時も、早めに受診してください。

同意と、止める合図

同意の基本は第1章にまとめています。

似た手との違い

ほかの手は四十八手の一覧から探せます。

こんな時に向く・向かない

参考にした資料

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