18歳未満の方は閲覧できません

このサイトは成人向けの性の健康の情報と、商品の紹介を含みます。

18歳未満です(退出)
セックスの達人 性は、タブーじゃない。

当サイトはアフィリエイト広告(PR)を利用しています。紹介している商品のリンクから購入されると、運営者に報酬が支払われることがあります。医療の診断に代わるものではありません。

← 女性同士編の目次

第9章 ペニパン ― 腰につける道具の選び方と、安全な使い方

⏱ 読む時間の目安:約8分

「ペニパン」(ペニスバンド)は、ベルト(ハーネス)で腰に固定して使う、陰茎の形をした道具(ディルド)を指す呼び方です。英語では「ストラップオン」と呼ばれます。女性同士のふたりで使われることが多い一方、女性が男性のパートナーの肛門に使う形(英語で「ペギング」と呼ばれます)など、ほかの組み合わせのふたりでも使われます。実践編(第7章)では基本を短く紹介しました。この章では、道具の種類と選び方、つけ方、始め方、話し合い、衛生と予防をくわしくまとめます。

先にお伝えしたいのは、ペニパンそのものを調べた研究がとても少ないことです。この章の「選び方」「つけ方」の多くは、公的な医療機関の道具の衛生の案内と、経験者のあいだでよく語られる工夫をもとにしています。研究で確かめられたものではない部分は、そう書いています。

道具の種類

どの形が合うかを比べた研究は、今回の検索では見つかりませんでした。初めての時は、ハーネスとディルドが別々の形のほうが、大きさを選び直したり洗ったりしやすいでしょう。

選び方①:大きさは「小さめ・細め」から

選び方②:素材は「すき間のない素材」を

道具の素材は、表面に目に見えない小さなすき間がある素材(多孔質)と、すき間のない素材(非多孔質)に分けられます。イギリスの公的な性の健康の窓口は、洗いやすく菌が残りにくい、シリコーン・ステンレス・ガラスなどすき間のない素材を選ぶこと、ゼリー状のゴムのようなすき間のある素材は洗っても菌が残りうるので共有しないことを勧めています(Essex Sexual Health Service)。

女性12人が2種類の道具を使ったあとを調べた小さな研究では、洗った24時間後、シリコーン製の道具からはHPV(子宮頸がんなどの原因になるウイルス)が見つからなかった一方、別の素材(TPE、熱で形をつくる柔らかい樹脂)の道具では見つかる例がありました(Anderson ら, 2014)。人数が少なく、見つかったウイルスにうつす力があったかまでは調べていませんが、素材と洗い方の大切さを示す研究です。

つけ方と調整

ここは研究ではなく、経験者のあいだでよく語られる工夫です。

始め方:受け入れる側がペースを決める

女性が男性のパートナーに使う場合(ペギング)は、肛門での性行為と同じ準備と注意が必要です。手順と安全の目安は、男性同士の第7章と、姉妹サイトのアナルのしくみと始め方にまとめているので、ここでは繰り返しません。ペギングをする男女17人に話を聞いた研究では、話し合いを重ねること、信頼、親密さが、よかったこととして挙げられていました(Williams ら, 2023)。人数の少ない聞き取りで、どれくらいの人がしているかを示す研究ではありません。広く引用される「◯%の人が経験」という数字の多くは、商品を売る会社の調査で、ここでは使いません。

話し合いと同意

同意はその都度・一つずつです(第1章)。ペニパンでは、つける側・受ける側の役割が決まりやすいので、「いつでも交代できる」「今日はしない」も選べることを、先に確かめておきましょう。

衛生と性感染症の予防

CDCの性感染症の診療指針は、女性同士で、手や指、道具を腟や肛門に入れるふれあい、とくに道具の共有は、体液を通じて病気がうつる道すじになりうると書いています(CDC, 2021)。

性感染症の検査(保健所の無料・匿名検査)と子宮頸がん検診は第4章へ。女性同士でも、細菌性腟症、トリコモナス、HPVなどはうつりうることが分かっています(CDC, 2021)。

やめる目安と、受診の目安

ふたりで試すお題 道具を選ぶ前に、ふたりで「どこに使うか」「どの太さから始めるか」「止める合図」の3つを決めてみましょう。最初の日は、つける側がつけて動きに慣れるだけで終わってもかまいません。

この章の方法で必ず心地よくなる、という研究の裏付けはありません。痛み・出血・強い違和感があったらすぐに止め、続く時は婦人科・肛門科に相談してください。痛みを感じにくくする麻酔成分入りのローションは、止めるサインが分からなくなるので使わないでください。

参考にした資料

← 第8章目次へ →